システム売買の検証をしていきます。シグナルで寄り成買い、3泊4日で寄り成売りです。

移動平均線と株価の位置
 新たなシステムを作成しようといろんな事を調べたりしていますが、なかなか完成に至りません。使えるかどうかはともかく、バックテストはやりまくっているのですが・・・

とあるサイトで、移動平均線と株価の位置について興味深い記事が書いてありました。それは、逆張りというか下げてきて反発するのを待ち短期移動平均線を抜けたところで買うというやりかたです。ちょうど現在の日経平均株価が25日線と50日線の間にありますので、その理論どおりであれば、ここで買うと良いことになります。

検証 長期移動平均線>株価>短期移動平均線で買い! は通用するか?

NIKKEI20070925


検証したのは先物のデータなのですが、次のような結果になりました。
1996年4月1日〜2007年8月23日(2806データ) 50日MA>株価>25日MAとなった日の翌日のデータ 該当:218 陽線:92(MAX480円) 陰線:119(MIN-450円) 十時線:7 平均23.2円の陰線
前日比プラス:92(MAX470円) 前日比マイナス:121(MIN1000円) 前日比±0:5 平均34.5円マイナス

『買い推奨』どころか『売り推奨』したい数値がでました。つまり9月上旬のように25日線は越えても再び下げることが多く、しかもその下げ幅は普通よりも大きいのです。

該当数 平均値(陰陽) 平均値(前日比)
株価>5MA>50MA 813 -15.8 -1.3
株価>50MA>5MA 119 -14.0 +7.8
5MA>株価>50MA 454 +1.25 +4.3
50MA>株価>5MA 484 -10.0 -18.7
5MA>50MA>株価 127 -26.45 -14.9
50MA>5MA>株価 745 +3.2 +5.4
株価>10MA>50MA 812 -15.4 -4.4
株価>50MA>10MA 191 -23.0 +4.3
10MA>株価>50MA 386 +6.5 +10.4
50MA>株価>10MA 391 -2.7 -11.8
10MA>50MA>株価 199 -13.6 -4.1
50MA>10MA>株価 772 -3.2 -1.9
株価>25MA>50MA 891 -9.6 -3.3
株価>50MA>25MA 293 -22.4 +4.2
25MA>株価>50MA 206 +3.5 +14.9
50MA>株価>25MA 218 -23.2 -34.5
25MA>50MA>株価 305 -9.1 -6.3
50MA>25MA>株価 838 +1.9 +3.0
全データ 2806 -7.63 -1.88


しかし株価が底打ちする場合は成功する手法だし、25日線を越えたらエントリー。25日線を割ればただちに損ギリを守ればリスクは小さく、考えようによってはうまくいくかもしれません。また今回は50日平均線を長期平均線として検証しましたが25日線や75日線を利用すると違った結果が得られるかもしれませんね。

日経平均採用銘柄だと
日経平均採用銘柄のみで検証すると以下のようになります。

1883-2007nikkeisaiyou


シグナルが少ないです・・・
昔も今も傾向は変わらないようです。
下げ相場が加速していくと、下げの行き過ぎがどうしても発生するため、このシステムがうまく機能するのでしょう。

自ら苦労する
システムそのものが良いものであっても、運用する人によってその成果は変わる可能性があります。2〜3回失敗が続くと「なんだ、当たらんじゃないか」と放り出してしまう人もいるかもしれません。

これはわたしの持論なのですが、システムトレードを運用していくにあたって最も重要なこと。

それは 『苦労する』 ことです。


システムトレードと聞くと『早く』『楽に』というイメージを持っている人もいるかもしれませんが、それはシステムが完成してからの話で、完成するまでは苦労しなければならないのです。

例えば前に書いた乖離のような最初の暫定的ルールを決めたら、そのルールに基づいてたくさんの検証を自分自身でおこないます。仮にその暫定システムが、他人から教えてもらったり購入したものであっても、必ず自分自身で多くの検証をする必要があります。

そうして自ら苦労して、時間をかけ、真剣に考えて、検証→最適化を繰り返し、過去の成果を確認した人こそがうまく運用していけると考えます。

JASDAQ銘柄 その2
JASDAQ銘柄について検証するために抽出したデータを見てみると、東証大証1部銘柄と比べるとかなりの差があることがわかった。1部上場とJASDAQで企業の実績・信頼の違いなどいくつかの要因は考えられるがさだかではない。

このシステムとしてはJASDAQ銘柄が足をひっぱる形ではあるのだが、勝率65%平均利益率5.9%という数値は決して悪い値ではない。システムを最適化するという観点においてはJASDAQ銘柄を排除して機会損失するよりもむしろ『優先しない』ということにした方が都合が良い。

更に嬉しいことに、この検証結果は新たにシステムを見つめ直すキッカケを与えられるかたちとなった。システムAからCへの移行段階において排除してしまったものを見てみるとシステムC内のJASDAQの成績よりも良いものがあるので、そこに注目してシステムの改良&最適化をすすめていきたいと思う。

JASDAQ銘柄
JASDAQのマーケットメイク銘柄をどうするか。

このシステムの売買ルールはシグナル発生の翌日の始値で購入、4日後の始値で売却としている。サラリーマンの方などザラ場を見れない人のために作ったわけではないが、前日高値ブレイクや陽線確認後エントリーよりもずっと良い成績だからである。

ところが、ご存知のとおりマーケットメイク銘柄は成行注文ができないために始値で売買ができるとは限らないのでなかなか検証どおりにはいかなくなってしまう。
いっそのことマーケットメイク銘柄を除くことにしてしまえばよいのだが、そのパフォーマンスがどの程度であるかを知っておいたほうが良いだろう。

・・・ということで検証しようと思いましたが、Omega Chartでマーケットメイク銘柄のみの抽出をするのがたいへんだったので、JASDAQ・東証大証1部で数値をみることにした。



システムC
1996年01月01日〜2005年12月31日

全ての銘柄
シグナル発生数 3185
勝ちトレード数 2140
負けトレード数 911
±0トレード数 134
勝率 70.1409%
平均利益率 7.0576%(4日)


東証大証1部
シグナル発生数 1562
勝ちトレード数 1108
負けトレード数 409
±0トレード数 45
勝率 73.0389%
平均利益率 7.5387%(4日)


東証大証1部以外
シグナル発生数 1623
勝ちトレード数 1032
負けトレード数 502
±0トレード数 89
勝率 67.2751%
平均利益率 6.5945%(4日)


JASDAQ
シグナル発生数 706
勝ちトレード数 435
負けトレード数 230
±0トレード数 41
勝率 65.4135%
平均利益率 5.9262%(4日)

乖離

このシステムの『はじめの一歩』です


25日MA乖離率−20%以下の翌日始値で購入
3泊4日後の始値で売却した場合の検証
(なお右数値は判定不能等のエラー値を補正してあります)

8 シグナル発生数 26599
勝ちトレード数 14754
負けトレード数 9849
±0トレード数 1996
勝率 59.9683%
平均利益率 3.2834%(4日)

たったこれだけの条件でも素晴らしい成績だと思いませんか?
資金が十分にあれば、この投資方法を繰り返すだけでも凄いです

Omegaの拡張キットは、慣れれば簡単なものならば自作できるのがいいですね。『対象をファイルに保存』後、拡張子を.omegaにして使用できます↓

magi8.omega

運まかせのスタート
わたしは気持ちを切り替えて、システムの条件を見直すことにしました。


過去10年のバックテストをおこなったときに見た『連敗の続く時期』の悲惨さ。たかが数千円の往復手数料も重くのしかかる。これを認識しているのだから自信があるハズありません。悪い時期でもなんとかならない限り、機械的にトレードを続けることはできないだろう。という思いでした。


ようやく

シグナル発生数は少なくなってしまうものの、勝率7割以上のシステムCにたどりつき、個人的にはこれ以上のパフォーマンスのシステムを発見するのはムリだろうというところまできました。
バックテストでの悲惨だった時期を少ない元手でもなんとか凌げるのではないかということを確認しました。シグナルが発生した日数は881。勝ち日547・負け日334の勝率62.08%(手数料を4000円と想定した場合)。やっぱりねぇ、資金が少ないうちはこの日別成績がよくないとダメですね。


よし、これでやるぞ。


あとは運なのです。どうせ限定的損失です。元手がなくなれば退場するだけのことで、命まではとられませんから。。。
運良く数千万になればあとはなんとかなりそうです。

リスクはつきもの
すべての相場取引にリスクはつきものであり、リスクをゼロにする方法は取引をやめることしかない。

だったら覚悟を決めて取引を開始すればいいじゃないか!


ということでスクリーニング結果から上位の銘柄をいくつか購入してみました・・・

結果は7%ほどマイナス

タイミングの悪いことに、その日に選ばれた銘柄はほとんどが上昇することなく終わっていました。


おいおい、最初からタネ減らしてたんじゃ大変だぞ。


正直、このままトレードを続けることにかなりの不安を感じ、トレードすることをやめました。このトレードシステムに自信がないのです。

過去10年以上の数値は文句のつけようがないほどのパフォーマンス実績を残しているにもかかわらず、スクリーニング結果をもとにトレードする気が起きないのです。

どうしても このままトレードを続ける → 破綻する という最悪のパターンを考えてしまう。。。事実、テストではそういう時期が過去にあるからです。

凄いパフォーマンスの裏に
できたシステムAの成績は、

 勝率6.5割! 利益率は4日で4%以上(複利計算で単日1%)

というとんでもなく驚異的なものでした。

この数値は過去のものとはいえ10年ものデータ標本から得られた数値であり、統計的には十分なサンプル数である。また相場は繰り返すとも言われるように、人間の市場心理は強気になったり弱気になったりして短期的には変化するものの、長い目で見れば不変なのだそうだ。だったら今後も過去10年と似た数値を得られる可能性は高い。

「いやぁ、おめでとう!これで大金持ちだ!」




しかし、中身をよ〜く検討してみると・・・

勝率6.5割と言っても、ダメなときはほんと負け続けるし、シグナルが数十銘柄発生する日もあれば1つも発生しない日々が続くこともある。

資金が豊富にある人ならば全てのシグナル発生銘柄を機械的に購入し、機械的に損ギリと利益確定を繰り返すだけのことでよいのだが、資金があまりないわたしは1つか2つ選ぶしかないわけです。そして失敗が続いたとき資金は果てる・・・・バックテストをすると1000万円スタートではスランプ期を乗り越えてスムーズにいくが、100万円スタートでは途中でダメになっているのだ。

良いトレードシステムとは?
勝率が10割で収益率が1日あたり1%以上。それを何年も・・・
こんなトレードができたらいいですね。

仮に1日1%の利回りでも複利計算をすると1年240取引日として1089.255%(10.9倍)になります。5年なら1533755.681%(15337.5倍)で100万が153億円にもなります。

しかし株式投資において勝率が10割だなんてありえません。
では、どれだけのパフォーマンスがあれば満足のいくトレードシステムだと言えるでしょうか。

答えは、「ちゃんと運用できるシステム」が良いシステムです。

例えば勝率が5割のシステムの場合だと、どうであれば良いのでしょうか。運用できるでしょうか?勝率何割で何パーセントのパフォーマンスなら運用できますか?

わたしは当初、勝率が6割もあれば十分。利益率なら年間20%くらいでいいかなぁという感覚でした。
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